パラグアイの治安は?在住者が教える安全対策ガイド

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パラグアイに移住を考えている人や旅行を計画している人にとって、真っ先に気になるのが「治安」の問題だと思う。

私はアスンシオンに住んで実際に日常生活を送っている。結論から言えば、パラグアイの治安は南米の中では比較的マシなほうだ。ただし、「安全」とは言い切れない部分もある。

この記事では、犯罪統計の数字と私の生活実感の両面から、パラグアイの治安のリアルを伝えていく。

パラグアイの犯罪統計データ|殺人率は南米で低い部類

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まず数字で見てみよう。

2026年のパラグアイの殺人件数は391件、人口10万人あたりの殺人率は6.1だった(InSight Crime調べ)。2024年の477件から約18%減少しており、改善傾向にある。

この数字がどの程度なのか、南米の主要国と比較するとわかりやすい。

殺人率(10万人あたり)
ブラジル 23.6
コロンビア 約25 【要確認】
パラグアイ 6.1
アルゼンチン 約4.5 【要確認】
チリ 約4.6 【要確認】
ウルグアイ 約8 【要確認】

パラグアイはブラジルの約4分の1の殺人率。南米全体で見ると、チリ・アルゼンチンに次いで安全なグループに入る。世界平和度指数(GPI)2025でも、パラグアイは南米で4番目に平和な国(アルゼンチン・ウルグアイ・チリに次ぐ)にランクインしている。

ただし、2023年には年間65,000件以上の窃盗事件が報告されており、殺人は少なくても軽犯罪は多い。ここが落とし穴だ。

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外務省の危険度レベル|アスンシオンはレベル1

日本の外務省が発表している海外安全情報では、パラグアイの危険度は地域によって分かれている。

レベル1(十分注意してください)
– 首都アスンシオン市およびその周辺
– シウダ・デル・エステ市
– エンカルナシオン市
– ペドロ・ファン・カバジェロ市

レベル2(不要不急の渡航は止めてください)
– コンセプシオン県の大部分
– サン・ペドロ県北部
– アマンバイ県の一部

レベル2の地域には、反政府武装グループ「パラグアイ人民解放軍(EPP)」や「武装農民グループ(ACA)」が活動しており、誘拐・殺人などの凶悪犯罪が起きている。普通に生活する分にはこれらの地域に行く理由はないが、絶対に近づかないこと

私が住んでいるアスンシオンはレベル1。東京だってレベル的には「十分注意」なわけで、要は基本的な防犯意識を持っていれば普通に暮らせるレベルだ。

アスンシオンの治安|エリア別のリアルな実感

アスンシオン市内でも、エリアによって治安の差がかなりある。

比較的安全なエリア

  • ビジャ・モラ(Villa Morra): ショッピングモールが集まる商業エリア。夜でも人通りがあり、比較的安心して歩ける
  • レコレータ(Recoleta): 高級住宅街。外国人駐在員も多く住んでいる
  • カリオネス通り周辺: レストランやカフェが並ぶエリア。夜もにぎわっている

注意が必要なエリア

  • チャカリータ地区: パラグアイ川沿いの貧困地区。日中でも立ち入りは避けるべき。過去に邦人殺害事件も発生している
  • セントロ(旧市街): 昼間は買い物客で混雑するが、夜間は人通りが減り危険度が上がる。スリやひったくりが多発
  • メルカド・クアトロ(第4市場)周辺: 活気はあるが、スリ・置き引きの温床

私の生活実感としては、ビジャ・モラやレコレータ周辺なら昼間は普通に歩ける。ただし夜間の一人歩きはどのエリアでも避けている。これは南米生活の基本中の基本だ。

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実際に多い犯罪パターン|スリ・ひったくり・バイク強盗

パラグアイで日本人が巻き込まれやすい犯罪には、はっきりしたパターンがある。

1. バイクを使った強盗(モトチョロ)

アスンシオンで最も警戒すべきなのがこれ。バイクに2人乗りした犯人が近づいてきて、銃を突きつけてスマホや財布を奪う手口だ。信号待ちの車に対して行われることも多い。

対策: 車の窓は閉めてロック。歩行中はスマホを出しっぱなしにしない。イヤホンをしながら歩かない。

2. バス車内でのスリ

混雑したバスの中で、カバンのチャックを開けられて財布やスマホを抜き取られる。

対策: カバンは体の前に抱える。チャック付きのカバンを使い、手で押さえておく。

3. 市場・ショッピングセンターでの置き引き

買い物に夢中になっている隙に、足元に置いたバッグを持ち去られる。

対策: 荷物は絶対に体から離さない。テーブルの上にスマホを置かない。

4. タクシー関連のトラブル

メーターを使わない、遠回りする、高額を請求するなど。悪質なケースでは、車内で脅されることも。

対策: 流しのタクシーは使わず、配車アプリ(Bolt、Uber)を利用する。【要追記:自分が実際に使っているアプリの体験談】

5. 偽警官による所持品検査

警察官を名乗る人物が「パスポートを見せろ」と近づき、財布から現金を抜き取る。

対策: 本物の警察官かどうか確認する。パスポートの原本は持ち歩かず、コピーを携帯する。

万が一、強盗に遭ったら絶対に抵抗しないこと。犯人が銃やナイフを持っている可能性がある。命より大事な財布はない。

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他の南米諸国との治安比較|パラグアイはどの位置?

南米に住む・旅行する人にとって気になるのは、「じゃあ他の国と比べてどうなの?」という点だろう。

Numbeoの犯罪指数(Crime Index)2025で南米の主要国を比較すると、こうなる。

犯罪指数 安全指数
ベネズエラ 83.7 【要確認】 16.3 【要確認】
ブラジル 66.4 【要確認】 33.6 【要確認】
コロンビア 60.9 39.1 【要確認】
パラグアイ 59.8 40.2
ペルー 65.7 【要確認】 34.3 【要確認】
アルゼンチン 62.6 【要確認】 37.4 【要確認】
ウルグアイ 52.0 48.0 【要確認】
チリ 55.9 【要確認】 44.1 【要確認】

パラグアイの犯罪指数59.8は、南米の中では中程度。ブラジルやベネズエラよりはずっとマシだが、ウルグアイやチリには及ばない。

アスンシオン単体で見ると、犯罪指数57.13・安全指数42.87と、国全体の平均より若干良い数値が出ている。

ただし、これらの数字はあくまで統計。体感治安で言えば、私はアスンシオンの日常生活で「命の危険を感じる」ことはほぼない。常識的な行動をしていれば、普通に生活できる街だと思う。

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パラグアイで安全に暮らすための7つの対策

私がアスンシオンで実際にやっている防犯対策を共有する。

1. 夜間の外出は最小限にする
日が暮れたら基本的に車移動。歩きは避ける。

2. 現金は分散して持つ
財布には最低限の現金だけ。残りは別の場所に分けておく。強盗に遭ったとき、空の財布を渡すための「ダミー財布」を持つ人もいる。

3. 派手な格好をしない
ブランド品のバッグ、高級時計、目立つアクセサリーは着けない。「お金を持っていそう」に見えることが、犯罪のターゲットにされる最大の要因だ。

4. スマホの扱いに注意する
路上でスマホを出しっぱなしにしない。使うときは建物の中やカフェの奥の席で。歩きスマホは論外。

5. 配車アプリを使う
流しのタクシーは絶対に乗らない。BoltやUberを使えば、ドライバー情報が記録されるので安全度が格段に上がる。

6. 住居選びは治安を最優先にする
家賃が安いからといって危険なエリアに住むのは本末転倒。ビジャ・モラ、レコレータ、カリオネス周辺は家賃は高めだが、安全を買っていると思えば安い投資だ。

7. 在パラグアイ日本大使館の連絡先を登録しておく
緊急時に頼れるのは大使館。電話番号を携帯に登録し、「たびレジ」にも登録しておく。

在パラグアイ日本国大使館
住所: Av. Mariscal López 2364, Asunción
電話: (021) 604-616
緊急時: (0981) 197-750

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パラグアイ治安の「よくある誤解」を正す

パラグアイの治安について、ネット上にはやや大げさな情報も多い。在住者の視点で、よくある誤解を正しておく。

誤解1:「南米=超危険」
南米をひとくくりにして「めちゃくちゃ危険」と語る人がいるが、国ごとの差は非常に大きい。ベネズエラとパラグアイでは状況がまったく違う。パラグアイの殺人率6.1は、ブラジルの4分の1以下だ。

誤解2:「パラグアイは麻薬でヤバい」
確かにパラグアイは南米の麻薬密輸ルートの中継地になっている面はある。しかし、一般市民が麻薬組織に巻き込まれることはほぼない。組織犯罪は組織同士の抗争がメインで、観光客や在住者が標的になるケースは極めてまれだ。

誤解3:「アスンシオンは歩けない」
日中のビジャ・モラやレコレータ周辺は、普通に歩いて買い物もできる。もちろんぼーっと歩いていいわけではないが、「一歩も外を歩けない」というのは明らかに誇張だ。

まとめ|パラグアイの治安は「普通の注意」でカバーできる

パラグアイの治安をひと言で表すなら、「南米の中では安全寄りだが、日本の感覚では暮らせない」

殺人率6.1は南米で低い部類。外務省のアスンシオンの危険度はレベル1。ビジャ・モラやレコレータに住めば、日常生活で命の危険を感じることはほぼない。

ただし、日本とは根本的に治安のレベルが違う。夜間の一人歩き、スマホの出しっぱなし、派手な格好——日本では何でもない行動が、ここでは犯罪を呼び寄せる。

「普通の注意」を「常に」続けること。これさえできれば、パラグアイは十分に暮らせる国だ。


この記事を書いた人: 南米おやじ
パラグアイ・アスンシオン在住。南米のリアルな生活情報を発信中。

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