パラグアイに暮らして数年が経ちますが、この国の日本人移民の歴史の深さには今でも驚かされます。私がアスンシオンで日系コミュニティに触れたとき、100年近い移民の歴史が今もしっかりと息づいていることを肌で感じました。
この記事では、パラグアイへの日本人移民の歴史、現在のコミュニティの実態、そして移住を検討している方に役立つリアルな情報をお伝えします。
パラグアイ日本人移民の歴史
移民の始まり(1936年〜)
パラグアイへの日本人移民は1936年に始まりました。最初の移民団はLa Colonizadora del Japonという会社を通じて入植し、チャコ地方のラパス移住地に定着しました。当初は農業移民として入植し、大変な苦労を経験しました。
第二次世界大戦後、1950年代から1960年代にかけて移民が急増します。この時期に入植した日系人の多くが現在のパラグアイ日系コミュニティの礎を築きました。
ラパス移住地とイグアス移住地
パラグアイには現在も複数の日本人移住地が存在します。代表的なのが以下の2つです。
- ラパス移住地(Colonia La Paz):ピラポ地区に位置する歴史ある移住地。コメ、大豆、麦などを中心に農業を営む日系人が多く住んでいます
- イグアス移住地(Colonia Yguazú):東部地方に位置し、農業が盛んな移住地。日本語学校や日系コミュニティ施設が充実しています
私もイグアス移住地を訪れたことがありますが、日本語の看板が並び、日系スーパーもある。まるで南米の中の日本のような空間に驚きました。
現在のパラグアイ在住日本人・日系人の実態
人口規模
現在パラグアイには約7,000〜8,000人の日系人(日本人および日系2世・3世を含む)が居住していると言われています。南米の日系人コミュニティとしては、ブラジル(約150万人)やアルゼンチン(約65,000人)に比べると小規模ですが、人口比では存在感があります。
外務省の統計によると、パラグアイ在留邦人数(長期滞在者+永住者)は近年で約3,000人前後で推移しています。
アスンシオン市内の日系コミュニティ
私が住むアスンシオンにも日系コミュニティが存在します。日系協会(Centro Cultural y Social Japonés del Paraguay)が市内に拠点を持ち、文化イベントや日本語教室を開催しています。
実際に参加してみると、日本語を話す二世・三世の方々と交流でき、パラグアイでの生活情報を教えてもらえることも多いです。これから移住を考えている方にとって、こうしたコミュニティとのつながりは非常に心強い存在です。
日系人のビジネスと農業
パラグアイの日系人の多くは農業に従事してきました。大豆農業の発展に日系移民が大きく貢献したことは、現地でよく知られた事実です。また、近年は都市部に出てビジネスを営む日系人も増えています。
- 大豆・小麦などの大規模農業
- 食品加工業(日本食レストランや食品輸入)
- 建設・不動産業
- 貿易業(日本との輸出入)
日本人がパラグアイに住む理由・メリット
私自身がパラグアイを選んだ理由と、実際に生活してわかったメリットをお伝えします。
1. 永住権が取得しやすい
パラグアイは南米の中でも永住権(居住権)が取得しやすい国として知られています。預金証明や就労証明があれば申請でき、取得後は南米各国への往来が便利になります。
2. 物価が安い
アスンシオンの生活費は日本の主要都市と比べて大幅に安いです。私の経験では、家賃・食費・光熱費を合わせても月10〜15万円程度で十分生活できます(エリアと生活スタイルによります)。
3. 治安が比較的良い
アスンシオン市内でも住む地域を選べば、比較的安全に暮らせます。日系コミュニティのネットワークを通じて、安全な居住エリアの情報を得やすいのも移住者にとってのメリットです。
4. 日本と時差が少ない(夏時間なし)
パラグアイはUTC-3(通年)で、日本との時差は約12時間。これは同じ南米のブラジルやアルゼンチンも同様ですが、パラグアイは夏時間の廃止以降、時差が安定しています。リモートワークや日本とのビジネスをするうえで計算しやすいのは大きなメリットです。
パラグアイ移住前に知っておくべきこと
海外送金・お金の管理
パラグアイ移住後の大きな課題のひとつが海外送金です。日本の口座からパラグアイの口座へ、または逆方向の送金が必要になります。私が使っているのがWise(ワイズ)です。
Wiseは銀行の国際送金より手数料が安く、為替レートも実勢レートに近いのが特徴。パラグアイへの送金に対応しており、日本円からグアラニーへの変換もスムーズです。移住を検討しているなら、事前にアカウントを作っておくことをおすすめします。
VPNの活用
海外生活では日本のサービスにアクセスしにくいケースがあります。Netflixの日本コンテンツや各種日本サービスを使い続けたい場合、VPNが役立ちます。私はNordVPNを使っており、接続速度・安定性ともに満足しています。
スペイン語の習得
パラグアイの公用語はスペイン語とグアラニー語です。日系コミュニティでは日本語が通じますが、一般社会での生活にはスペイン語が必須です。移住前からスペイン語を学んでおくと、現地での生活がぐっと楽になります。
私は移住前にワールドトークでスペイン語のオンラインレッスンを受け始めました。講師と1対1でレッスンできるので、自分のペースで無理なく学べます。
日本人移民コミュニティとの関わり方
パラグアイに移住してから、私が積極的に関わってきた日本人・日系人コミュニティを紹介します。
日系協会・文化センター
アスンシオンの日系文化センターは、日本語教室・柔道・盆踊りなどの文化活動を通じて日系コミュニティをつなぐ場所です。移住したばかりのころに参加すると、先輩移住者から生の情報を得やすいです。
SNSコミュニティ
FacebookやLINEグループでも「パラグアイ在住日本人」コミュニティが存在します。住居探し、車購入、病院情報など実用的な情報交換が活発に行われており、私も移住当初から大変お世話になりました。
まとめ:パラグアイ日本人移民の歴史は今も続く
パラグアイへの日本人移民は1936年に始まり、約90年の歴史を持っています。現在もアスンシオンを中心に日系コミュニティが息づき、農業・ビジネス・文化活動を通じて南米社会に深く根ざしています。
私自身、アスンシオンに住んでこの歴史的なつながりに何度も助けられてきました。移住を検討している方は、ぜひ日系コミュニティとのつながりを大切にしてください。
移住に必要な海外送金はWise、スペイン語学習はワールドトークを活用して、準備を進めてみてください。
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