日本の物価上昇が示す時代の転換点──海外移住者が語る「豊かさ」の再定義

「日本って、いつからこんなに高くなったんだっけ?」

そう思ったこと、最近ないか?

スーパーで卵を買おうとして値札を二度見したり、ガソリンスタンドで給油しながらメーターの上がり方に驚いたり。外食するたびに「えっ、こんなにするの?」って思う瞬間が増えてないか?

俺は南米から日本のニュースを見ていて、正直言うと「やっぱりな」と思った部分と「まだそんなもんか」と感じる部分が混在している。でも一番強く感じたのは──日本人はまだ本当の「豊かさ」の意味を知らないんじゃないかってことなんだ。

今日は物価上昇という現象を通じて、俺たちが本当に考えるべき「生活の質」について、南米の空の下から本音で語らせてくれ。

日本の物価上昇は「異常事態」じゃない──世界標準への回帰だ

結論から言おう。日本の物価上昇は「問題」じゃなく、むしろ「正常化」なんだ。

これを聞いて「何言ってんだ、生活が苦しくなってるのに!」って思うかもしれない。でも、ちょっと待ってくれ。俺の話を最後まで聞いてほしい。

マレーシアに住んでいた時、そして今南米で生活している中で痛感したのは、日本がいかに「デフレ」という異常な状態に長く浸かっていたかということなんだ。

20年以上も物価が上がらない国なんて、世界を見渡しても日本くらいだった。コンビニのおにぎりが100円で買えて、牛丼が300円台で食べられて、自販機の飲み物が何十年も同じ価格。
これ、冷静に考えたら異常事態だろ?

海外で気づいた「適正価格」という概念

マレーシアに移住した2023年頃、俺は現地の物価を見て最初は「日本より安い!」って喜んでいた。でも、よく観察すると違った。質に見合った価格がちゃんと設定されているんだ。

美味しいレストランは相応に高いし、手間がかかったサービスにはしっかり対価が支払われる。そして何より、物価は毎年少しずつ上がっていく。でも給料も上がる。これが世界のスタンダードなんだよ。

日本に帰国した友人が「日本の外食、むちゃくちゃコスパいいよな」って言っていたけど、俺はその言葉に違和感を覚えた。コスパが良すぎるって、誰かが割を食ってるってことじゃないのか?

飲食店のオーナーが利益を削り、従業員の給料を抑え、食材の質を落とす。そうやって「安さ」を維持してきたツケが、今まさに回ってきているんだと思う。

あなたは「安さ」と引き換えに何を失ってきたのか?

ここで一つ、あなたに問いたい。

日本の「安さ」を享受している間、あなたの給料は上がっただろうか? 🤔

おそらく、ほとんどの人がNOだと思う。むしろ、手取りは減っている人も多いんじゃないか? 社会保険料は上がり、税金は増え、でも給料は横ばいかむしろ下がる。

これが日本のデフレ経済の正体だ。物価が上がらないということは、誰の収入も増えないということなんだよ。

南米で学んだ「インフレとの付き合い方」

今俺が住んでいる南米の国では、インフレ率が年間で二桁に達することもある。日本人の感覚からすると「やばい国だな」って思うかもしれない。

でも実際に暮らしてみて分かったのは、インフレがある社会では人々が「お金の使い方」を真剣に考えるということだ。

  • 貯金だけしていたら価値が目減りするから、投資や資産運用を学ぶ
  • 物価が上がるから、給料交渉も当たり前にする
  • 将来のために、今できることを真剣に考える

俺自身、日本にいた時は「とりあえず貯金しとけばいいや」って思っていた。でも海外に出てから、積立投資を始めたし、収入源も複数確保するようになった。物価上昇は、経済リテラシーを高める最高の機会なんだよ。

物価上昇時代に「勝ち組」になる3つの行動

じゃあ、具体的にどうすればいいのか。理論だけ語っても仕方ない。俺が実際に実践している方法を共有する。

1. 収入源を複数持つ──「会社員+α」の時代

俺は会社員時代、給料には満足していた。でも時間と引き換えに得るお金だけでは限界があると気づいたんだ。

今はセールス、コンサル、コーチング、データ分析と複数の仕事をしている。一つの収入源がダメになっても、他がカバーする。これが物価上昇時代のリスクヘッジだ。

副業でも、スキル販売でも、投資でもいい。一つの収入源に依存しない生き方を今すぐ始めるべきだ。

2. 投資を「特別なこと」から「当たり前」に変える

日本人は投資に対して異常に慎重だ。「投資=ギャンブル」みたいなイメージがまだ根強い。

でも俺から言わせてもらえば、物価上昇時代に投資しないことこそがリスクなんだよ。

俺は積立投資をしている。毎月決まった額を自動的に投資に回す。これだけで、インフレに対する防御策になる。しかも時差の関係で朝6時から働いて昼には仕事が終わるから、午後はマーケット情報をチェックする時間もある。

投資の知識がないなら、今すぐ学べ。本を読め。セミナーに参加しろ。知識は誰にも奪われない資産だ。

3. 「場所」にこだわらない生き方を手に入れろ

これが一番重要かもしれない。物価上昇が苦しいなら、物価の安い場所に移ればいい。

極端に聞こえるかもしれないけど、今の時代、リモートワークで稼げる職種は山ほどある。俺は日本の企業と仕事をしながら、生活コストは日本の半分以下の国で暮らしている。

これって、実質的に収入が倍になったのと同じなんだよ。

「家族がいるから無理」「仕事があるから無理」──そう思っているなら、それは思考停止だ。俺だって妻と二人の娘を連れて海外移住した。できない理由を探すより、できる方法を探せ。

物価上昇は「チャンス」だと捉えた者が未来を制す

ここまで読んで、「南米おやじは海外にいるから言えるんだろ」って思ったかもしれない。

確かにそうだ。でも俺だって最初から海外にいたわけじゃない

会社員時代、激務に追われて、周りのプレッシャーに潰されそうになって、責任感と正義感が強いがゆえに鬱状態になった。「このままじゃダメだ」って本気で思った。

そこから全てを変えた。マンションも車も売却して、家族を連れて未知の世界に飛び込んだ。英語だって、オーストラリアにワーホリで行ったのに大して喋れるようにならなかったトラウマがある。今住んでいる南米でもスペイン語は挨拶程度しかできない。

でも、行動したんだ。

物価上昇という「変化」を前に、あなたは二つの選択肢がある。

  1. 文句を言いながら、今までと同じ生活を続ける
  2. これをチャンスと捉えて、人生を変える行動を起こす

どちらを選ぶかは、あなた次第だ。

本当の豊かさは「金額」じゃなく「時間」で測れ

俺は今、日本にいた頃と同じくらい──いや、贅沢できるレベルの収入を安定して得ている。

でも一番の違いはストレスがほとんどないことだ。朝6時に仕事を始めて、昼には終わる。午後は娘たちと遊んだり、筋トレしたり、週3回は自宅でアサード(南米のBBQ)を楽しんだり。アーセナルの試合を見て、YouTubeで好きなコンテンツを見る時間もある。

日本にいた時は、収入はあったけど時間がなかった。今は時間があって、収入もある。これが本当の豊かさなんじゃないかと思う。

物価が上がったからって、生活レベルを下げる必要はない。稼ぐ力を上げて、支出を最適化すればいいだけだ。

そして何より、「豊かさ」の定義を自分で決めろ。周りと比較するんじゃなく、自分と家族が何を大切にしたいのかを考える。

俺の場合は家族との時間だった。だから海外移住という選択をした。あなたの「豊かさ」は何だ?

行動しない理由を探すな──できる理由を見つけろ

最後に、一つだけ伝えたい。

完璧な準備なんて永遠に来ない。

俺がマレーシアに行く時も、今南米にいる時も、全てが完璧だったわけじゃない。英語も中途半端、スペイン語なんてほぼゼロ、先の見通しも100%確実なんてものはなかった。

でも、行動したから今がある

物価上昇で不安を感じているなら、その不安を行動のエネルギーに変えろ。副業を始めるのもいい、投資の勉強をするのもいい、転職を考えるのもいい、海外移住を検討するのもいい。

何でもいいから、一歩を踏み出せ。

あなたにもできる。絶対にできる。偏差値40の高校出身で、Fランク大学卒の俺ができたんだから、あなたにできないわけがない。💪

物価上昇は確かに厳しい。でもそれは同時に、人生を見直す最高のタイミングでもあるんだ。

この変化を恐れるな。むしろチャンスと捉えて、自分の人生を自分でコントロールする側に回れ。

俺はあなたを応援している。一緒に、この時代を乗り越えようぜ!

南米おやじ

35歳の4人家族で海外在住
日本→マレーシア→南米某国

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