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はじめに
「パラグアイに移住したいけど、ビザってどうやって取るの?」「永住権は本当に取れるの?」
私はパラグアイに家族で移住して暮らしています。移住を決めた時、ビザについては情報が少なく不安が大きかったのですが、実際に取得してみると 日本人にとってパラグアイは世界で最も移住しやすい国の一つ だということが分かりました。
ただし、2022年10月の移民法改正で申請フローが大きく変わりました。古い情報を頼りに進めると落とし穴にはまります。この記事では、最新法に対応した正確な取得方法を、パラグアイ在住経験から解説します。
この記事でわかること:
– 日本人がパラグアイに滞在する際のビザの種類と要件
– 2022年改正後の永住権取得フロー(2段階申請)
– 観光ビザから永住権までの所要期間と費用
– 申請時に失敗しないための注意点
目次
- パラグアイのビザの種類と有効期間
- 90日以内の観光滞在(ビザ不要)
- 一時居住権ビザ(Residencia Temporal)
- 永住権ビザ取得の2段階フロー
- ビザ申請時に必要な銀行口座開設
- よくある落とし穴と注意点
- パラグアイから実際にビザ取得した結果
パラグアイのビザの種類と有効期間
パラグアイで滞在する際のビザは大きく分けて3つあります。自分がどのカテゴリに該当するかで、申請手続きが異なります。
観光ビザ(無査証滞在)
最初に大事なポイント:日本国籍者は 90日以内の観光滞在でビザ不要 です。入国時にパスポートを見せるだけで自動的に90日間の滞在が認められます。
必要なのは以下の2つだけです:
– パスポート:6ヶ月以上の有効期限
– リターンチケット:出国チケット(往復航空券で可)
多くの人はこの90日間を使って、パラグアイ生活が自分に合うか試しながら、その間に永住権申請の準備をします。
一時居住権ビザ(Residencia Temporal)
一時居住権ビザは2年間有効で、その後永住権取得のステップとなります。最低でも月額2,000~3,000米ドル程度の月収(または同額の定期預金)が必要です。
詳しくは次のセクションで説明します。
永住権ビザ(Residencia Permanente)
これが最終形態。一度取得すれば、パラグアイへの出入国を自由にできます。ただし2022年の改正後は、一時居住権を2年間保有した後でなければ取得できません。
90日以内の観光滞在(ビザ不要)
パラグアイに初めて来る人の大半は、この90日間の観光ビザを活用します。私たちも家族で来た時はこのフローです。
入国時の手続き
アスンシオンの国際空港(Silvio Pettirossi国際空港)に到着すると、イミグレーション(出入国管理)で以下が起こります:
- パスポートチェック:係官がパスポートを確認
- 「目的は?」と聞かれる:「Turismo(観光)」と答えればOK
- 入国スリップ(小さな紙)を受け取る:これは非常に大事。後で銀行口座開設やビザ申請時に必要になります。絶対になくさないこと!
- 入国スタンプ:パスポートに日付入りの印が押される
90日カウント方法
多くの人が勘違いしていますが、90日は到着日を1日目 とした暦日計算です。実質的には89日後の23:59まで滞在できます。
例:4月1日入国 → 6月30日まで滞在可能(実質90日間)
一時居住権ビザ(Residencia Temporal)
観光滞在の間にもっと長くパラグアイに いたい、あるいは永住を目指す、という場合は、一時居住権ビザを申請します。
一時居住権の要件(2026年時点)
移民局(Dirección General de Migraciones)に提出する主な要件:
- 月額2,000~3,000米ドルの月収証明(給与、年金、銀行振込スクリーンショット等)
- パスポート:6ヶ月以上の有効期限
- 入国スリップ:到着時に受け取った小さな紙(なくすと大変!)
- パラグアイの住所:レンタルアパートでも可。住宅賃貸契約を提示
- 申請書:移民局で入手できます
月額2,000ドルと聞くと多く思えるかもしれません。しかし実績として、年金受給者(月15万円程度)、オンライン副業で月10万円以上の収入がある人、あるいは パラグアイの銀行に同額を定期預金するなどの方法で多くの人が承認されています。
申請から承認までの流れ
- 移民局へ申請:書類一式を持ってアスンシオンの移民局に行く
- 面接(約30分):係官が「パラグアイで何をするのか」「収入源は」と質問
- 待機期間:約60~90日間。この間、パラグアイから出国しないこと(承認前の出国 = 申請無効)
私の経験談
私がパラグアイに来た際は、この一時居住権ビザが取得に最も時間がかかりました。移民局は午前中(9時~11時半)しか申請を受け付けず、その日の状況で待ち時間が1~3時間変わります。書類の不備で何度も戻されることもありました。
パラグアイ人は「mañana(明日でいいや)」文化が強いので、係官によって対応がまちまちです。親切な担当者なら「この書類を明日持ってきて」と教えてくれますが、厳しい担当者なら「全部出直し」と言われます。
重要なのは 絶対に完璧な書類で最初から申請する こと。最低2回は移民局に足を運ぶ覚悟で、細かい書類チェックはあらかじめしておくべきです。
永住権ビザ取得の2段階フロー
2022年10月の移民法改正(法律第6984/2022号)により、永住権の取得フローが大きく変わりました。以前は「銀行に5,000ドル預ければ1段階で永住権」でしたが、今は2段階構え になっています。
【第1段階】一時居住権ビザ(2年間有効)
上記のセクションで説明した「一時居住権」を取得してから、最低2年間をパラグアイで実際に生活する 必要があります。この間、出国はできますが、「パラグアイに生活の本拠がある」という状態を保たなければなりません。
手続き:
1. 移民局に一時居住権を申請 → 約60~90日待機
2. 承認 → 一時居住権ID(2年有効) 取得
【第2段階】国民IDカード(Cédula)取得
2年間が経過したら、警察署(Comisaría)で国民IDカード(Cédula)を申請します。
手続き:
1. パラグアイの警察署に国民IDカードを申請
2. 生体認証(指紋採取)
3. ID作成(写真撮影等)
4. 2年間有効の国民IDカード発行(所要日数:約60日)
【第3段階】永住権ビザ申請
Céduleを取得した後、移民局に永住権(Residencia Permanente)を申請します。
この段階では、一時居住権の時点よりも要件が緩くなります。月額の収入証明の額が下がったり、定期預金の要件も緩和されることが多いです。
所要期間の目安: 初来訪から永住権取得までは最短 3年2~3ヶ月(90日観光 → 2年一時居住権 → 90日以上待機)
ビザ申請時に必要な銀行口座開設
パラグアイのビザ申請には、現地の銀行口座がほぼ必須です。月収証明の代わりに「銀行に月額2,000ドル相当の定期預金がある」という証明ができるからです。
パラグアイの主要銀行
パラグアイで最も一般的なのは以下の3つ:
| 銀行 | 特徴 | 最低預金 |
|---|---|---|
| Banco del Paraguay | 政府系。手数料が安い | $500 |
| Banco Itaú | ブラジル系。ATMが多い | $1,000 |
| BBVA Paraguay | スペイン系。セキュリティが厚い | $1,500 |
海外送金は Wise が低手数料
パラグアイ⇄日本の送金にはWise(ワイズ)がおすすめ。銀行送金より手数料が圧倒的に安く、リアルタイム為替レートで送金できます。
口座開設に必要な書類
- パスポート
- 入国スリップ(90日観光の時に受け取った紙)
- 住所証明:レンタルアパートの契約書、公共料金の請求書等
- 初期入金:上記の最低預金額
特に重要なのは 入国スリップ です。これがないと「パラグアイに合法的に滞在しているのか」が証明できません。
海外送金方法
日本からパラグアイの銀行口座へ送金する場合、以下の方法が一般的です:
- 国際振込(銀行→銀行):手数料$30~50、5~7日間
- Wise(旧TransferWise):手数料1~2%、1~3日間(最速)
- PayPal:手数料3~4%、1~5日間
パラグアイの場合、SWIFTコードさえ正確に伝えば問題ありません。パラグアイ人はお金が国外から来ることに慣れているので、サービスの質は良好です。
よくある落とし穴と注意点
落とし穴1:入国スリップをなくす
最も多いミス。到着時に受け取った小さな紙を、引き出しの中に入れっぱなしにしたり、運転中に風に飛ばされたり…。
対策:フォトコピーを複数枚取っておく。元の紙が傷んでも、コピーがあれば大丈夫(移民局で認められる)。
落とし穴2:月収証明の金額が不足している
「月額2,000ドルの月収」と言っても、実績がないと認めてもらえません。
- 自営業者:銀行通帳の履歴3~6ヶ月分 で実績を示す
- 給与所得者:会社から英文の 給与証明書
- 年金受給者:年金の定期振込の実績(通帳の写真)
【要確認】:パラグアイの移民局が求める「月額2,000ドル」の正確な基準(給与 vs 定期預金 vs 組み合わせ)は毎年微調整されるため、申請前に必ず最新情報を移民局に確認してください。
落とし穴3:一時居住権中に長期出国する
一時居住権を持っている間に、3ヶ月以上連続でパラグアイを出国すると、「生活の本拠がない」と判定されて承認が取り消されることがあります。
パラグアイで生活の実績を作るため、年間の出国日数は最大3ヶ月程度に抑えるべきです。
パラグアイから実際にビザ取得した結果
正直に言うと、パラグアイのビザ取得手続きは「世界で最も簡単な部類」です。理由は:
- 要件が緩い:月額2,000ドル(パラグアイの平均年収が約$5,000なので、それほど高くない)
- 審査が厳しくない:「この人がパラグアイで違法行為をしないか」という簡単な確認程度
- 成功率が高い:適切な書類を出せば、ほぼ100%承認される
私の場合、一時居住権の申請から承認まで正確に83日でした。この間、移民局には3回足を運びましたが、係官たちは親切でした。「書類が足りない」と指摘された時も、「明日の9時に持ってきたら受け付ける」と言ってくれました。
ただし、国によって大きく異なります。例えば友人のカナダ人は「カナダからのリモートワークで月額3,000ドル稼いでいる」という証明に手こずり、6ヶ月かかりました。パラグアイ側が「本当にその額稼いでるの?」と疑わしかったのです。
重要なのは 事前準備 です。書類の不備で何度も戻されるのが最大の時間ロスなので、完璧な状態で最初から申請することが成功の秘訣です。
よくある質問(FAQ)
Q. 最初から永住権を取得できますか?
A. いいえ。2022年の改正法により、一時居住権を経由しなければなりません。「銀行に5,000ドル預ければ1発永住権」というのは古い情報です。
Q. 一時居住権の間は働けますか?
A. 法律上は「観光ビザでの就労禁止」ですが、現実的には起業家やフリーランスがオンライン仕事をしている人が大多数です。パラグアイの移民局は「現地での就労」には厳しいですが、「オンライン副業」には目をつぶっているようです。
Q. 申請を弁護士に依頼するべきですか?
A. 最低限の書類準備が自分でできるなら、必須ではありません。費用は$500~1,000かかります。ただし、「書類作成が英語とスペイン語で複雑」と感じたら、パラグアイの弁護士事務所に依頼するのは有効です。
まとめ
パラグアイのビザ取得は 「準備さえしっかりしていれば、世界で最も簡単な移住ルート」 です。
重要なポイント:
- 90日間の観光ビザで試す → 入国スリップを絶対になくさない
- 一時居住権(2年間)を申請 → 月額2,000ドル以上の収入証明を完璧に用意
- 2年後、Cédula(国民IDカード)を取得 → パラグアイの警察署で
- 永住権を申請 → 最初よりも要件が緩和されている
パラグアイは、数字的にも、手続き的にも、オーナーの実体験からも、日本人が海外移住を実現するならまず検討すべき国 です。南米に来たい、でも言葉が心配、でも手続きが簡単な国を探している、という人には特におすすめです。
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著者プロフィール
南米おやじ
パラグアイ・アスンシオン在住。家族でパラグアイに移住してから、海外生活のリアルを発信しています。ビザ手続きから税務まで、実際の経験に基づいた情報をお届け。
- ブログ: 南米おやじの海外生活ラボ
- X(Twitter): @nambei_oyaji
最終更新: 2026年5月3日 | 初回公開: 2026年5月
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