パラグアイのビザの種類と取得方法を在住者が徹底解説【2026年版】

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はじめに

パラグアイ移住を考えるとき、最初にぶつかるのが「どのビザを取ればいいのか」という問題です。

ネットで調べると「パラグアイは永住権が簡単に取れる」という情報が出てきますが、2022年の法律6984号で制度が大幅に変わっています。古い情報を鵜呑みにすると、現地で手続きが止まって途方に暮れることになりかねません。

私はパラグアイのアスンシオンに家族で住んでいます。自分自身のビザ手続きの経験と、周囲の移住者から聞いた情報をもとに、2026年時点での最新のビザ制度を解説します。

この記事では以下のことがわかります:

  • パラグアイのビザ・居住許可の全種類
  • 2022年法律6984号で何が変わったのか
  • 各ビザの必要書類・費用・取得期間
  • 移住者が実際に踏んだ手続きの流れ

パラグアイのビザ・居住許可の種類一覧

種類 滞在期間 就労 備考
観光ビザ(免除) 90日 不可 日本人はビザなしで入国可
一時居住許可(Residencia Temporaria) 最大2年 永住権への第一ステップ
永住権(Residencia Permanente) 無期限 一時居住2年後に申請可
市民権(Nacionalidad) 無期限 永住権取得後3年で申請可
MERCOSUR居住許可 最大2年 メルコスール加盟国民のみ

2022年法律6984号で何が変わった?

以前のパラグアイは「銀行に約5,000ユーロを預金すれば、いきなり永住権が取れる」という非常に緩い制度でした。しかし、2022年の法律6984号(Ley de Migraciones)でこの仕組みは廃止されました。

主な変更点は以下の通りです:

  • いきなり永住権は取れなくなった:まず一時居住許可を取得する必要がある
  • 2年の居住実績が必要:一時居住許可で最低2年間パラグアイに居住した後に永住権を申請できる
  • 市民権(国籍)の要件:永住権取得後さらに3年の居住が必要(年間183日以上の滞在要件あり)
  • 移民局(Dirección General de Migraciones)が管轄:手続きの一元化

アスンシオンの移住者コミュニティでも、この法改正は大きな話題になりました。「昔の情報を見て来たのに、手続きが全然違った」という人を何人も見ています。

各ビザの詳細解説

観光ビザ(ビザ免除)

日本国籍保持者はビザなしでパラグアイに入国でき、最大90日間の滞在が認められています。この期間中は就労不可ですが、移住の下見には十分な期間です。

90日を超える場合は、一度出国して再入国するか(いわゆる「ビザラン」)、一時居住許可を取得する必要があります。ただし、ビザランを繰り返すと入国審査で問題になる可能性があるので、長期滞在するなら正規の居住許可を取得しましょう。

一時居住許可(Residencia Temporaria)

パラグアイに長期滞在する外国人が最初に取得するのがこの一時居住許可です。永住権への第一ステップであり、就労も可能になります。

必要書類:

  • 有効なパスポート(残存6ヶ月以上)
  • アポスティーユ付き出生証明書(スペイン語翻訳済み)
  • 犯罪経歴証明書(日本の警察で取得、アポスティーユ付き)
  • 健康診断書(パラグアイ国内の指定医療機関で取得)
  • 証明写真
  • パラグアイの銀行口座の残高証明(生活資金の証明)
  • 居住先の証明(賃貸契約書など)

費用目安:

  • 移民局の手数料:約50〜100ドル相当
  • 弁護士費用:1,000〜3,000ドル
  • 書類の翻訳・認証費用:500〜1,000ドル
  • 合計:約2,000〜4,000ドル

取得期間: 書類が揃ってから30〜90日程度。ただし書類の不備があると大幅に遅れます。

永住権(Residencia Permanente)

一時居住許可で2年間の居住実績を満たした後に申請できます。永住権を取得すると滞在期間の制限がなくなり、パラグアイで自由に生活・就労できます。

追加で必要な書類:

  • 一時居住許可の証明
  • 2年間の居住実績の証明
  • 納税証明書
  • 更新された犯罪経歴証明書

市民権(国籍取得)

永住権取得後さらに3年(計5年)の居住実績で、パラグアイの市民権(国籍)を申請できます。パラグアイは二重国籍を認めているため、日本国籍を放棄する必要はありません(ただし日本側の法律では二重国籍は原則認められていないため、法的リスクがあります)。

手続きをスムーズに進めるためのアドバイス

1. 現地の移民弁護士に依頼する

パラグアイの移民手続きは、書類の形式や提出先が頻繁に変わります。自力でやろうとすると膨大な時間を浪費するので、現地の移民弁護士(Abogado de Migraciones)に依頼するのが確実です。

2. 日本で準備すべき書類は出国前に

犯罪経歴証明書は日本の各都道府県警察で取得する必要があり、海外からの取得は非常に面倒です。アポスティーユ認証も外務省で行うため、必ず日本にいるうちにすべて準備してください。

3. スペイン語の準備

移民局の窓口はスペイン語オンリーです。弁護士に依頼するにしても、基本的なスペイン語ができると手続きの理解度が格段に上がります。移住前にネイティブキャンプなどのオンラインレッスンでスペイン語の基礎を学んでおくことをおすすめします。

4. 資金の送金手段を確保

ビザ手続き中に銀行口座の残高証明が必要になります。日本からの送金はWiseを使うと手数料が安く、送金記録も残るので書類準備に役立ちます。

よくある質問(FAQ)

Q. 観光で入国してから一時居住許可に切り替えられる?

A. はい、可能です。観光で入国後、パラグアイ国内で一時居住許可の申請ができます。多くの移住者がこの方法を取っています。

Q. 永住権を取ったら毎年パラグアイにいる必要がある?

A. 永住権自体に厳密な滞在日数要件はありませんが、長期間(数年単位)出国し続けると永住権が取り消される可能性があります。年に1回はパラグアイに戻ることをおすすめします。

Q. 配偶者や子供のビザはどうなる?

A. 家族も個別に一時居住許可を申請する必要があります。家族全員分の書類を準備することになるので、弁護士にまとめて依頼するのが効率的です。

Q. ビザ手続き中は働ける?

A. 一時居住許可の申請中は、受理証明(Constancia de Trámite)があれば基本的に就労可能とされています。ただし正式な許可が下りるまではグレーゾーンなので、弁護士に確認してください。

この記事の要点

パラグアイのビザ制度は、2022年の法改正で「いきなり永住権」から「一時居住2年→永住権」のステップ制に変わりました。手続き自体は複雑ではありませんが、日本にいるうちに書類を準備し、現地の弁護士に依頼するのが成功の鍵です。

アスンシオン在住者として断言しますが、正しい情報と正しい手順で進めれば、パラグアイのビザ取得は決して難しくありません。古い情報に惑わされず、最新の制度を理解した上で移住計画を立ててください。


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南米おやじ

パラグアイ・アスンシオン在住。海外移住のリアルな情報をこのブログで発信しています。


最終更新: 2026-03-17 | 初回公開: 2026-03-17

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